語る
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怖いものの代名詞と言えば、一昔前までは、地震、雷、火事、親父。でも私の場合、地震や雷よりも、ましては親父なんかよりずっと怖いものが、飛行機。地震、雷はすっ飛ばして、とにかく飛行機。その次くらいに来るのが、ユウレイ(実は、漢字で書きたくない....字だけで怖い)。

映画「French Kiss」で、メグ・ライアン演ずる飛行機恐怖症の主人公が、そのためにセラピーを受けるシーンがあるのですが、あれに限りになく近いのが、私。航空工学専攻の夫には呆れられる一方ですが、本人としては真剣そのもの。いくら物理的な説明を聞いたって、鉄のかたまりが空を飛ぶのは、どうしても納得がいきません。

「血の流れが止まるから、そんなに強く腕掴むのやめてくれる?」と夫に言われるくらい、搭乗中は一点を見つめ固まったまま。そのうち気流の悪いところを通過するものなら、心臓バクバクどころか、過呼吸に。飛行機に乗る度に、寿命が確実に縮まっていくのを感じます。

ところが数年前、かかりつけの医師にバケーションの話の流れから、その話をちょこっとしたところ、「軽い安定剤を処方ましょう」の一言。でも、「こんな小さな粒ひとつで、長年闘ってきた恐怖心が消えるなら、世話ないし...」と、あまり信用していなかったのが事実。

それが何と、その小さな粒ひとつで、生まれて初めて快適な空の旅を満喫することに。機体が揺れ始めても、過呼吸どころか、「あら、揺れてるわ」(笑)。以来、ごく普通に飲み物を頼み、こく普通に機内食を食べ、ごく普通に映画を観る、ごくごく普通の真っ当な乗客に生まれ変わりました。それまで私と飛行機で旅行された方、大変ご迷惑おかけしました。この場を借りて、お詫び申し上げます(笑)。

.....と、数年前、その話を従妹にしたところ、「私は、注射」との答えが。「会社の健康診断で聞かされてなかった血液検査があって、注射器見てしゃくり上げて泣き出した挙げ句、過呼吸で倒れた。今でも、社内の語り草なんだよね....」

私の方が、結構まともかも.... 


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<写真> Hyatt Regency Tamaya* Resort & Spaにて。

story tellerが腰掛け、インディアンの長い歴史を今にも語り始めてくれそうな椅子。写真をながめているうちに、何故か、今日は自分語りに....(笑)

*Tamayaは英語表記。Tamaiyaがネイティブ表記。
by satchi_nakajima | 2008-08-21 15:16 | ひとりごと
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